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インビザラインとは?メリットや失敗しないための注意点を紹介

インビザラインとは、歯並びを改善するための矯正治療のひとつです。従来の治療法のデメリットをカバーできるため、近年注目が高まっています。この記事では、インビザラインのメリットや治療に失敗しないための注意点などについて解説します。

目次


インビザラインとは?

インビザラインとは、マウスピースを使用する矯正歯科治療法の一種です。この治療法は、歯科先進国であるアメリカのアライン・テクノロジー社により1997年に開発されました。

インビザラインで使われるマウスピースは無色透明で、取り外しも自由です。それまでの矯正治療のようにワイヤーを使わないため、見た目を気にすることなく周囲の人に気づかれずに矯正ができます。

インビザラインの種類

インビザラインにはいくつかの種類があり、矯正の内容によって最適な対応が異なります。以下ではインビザラインの3つの種類について解説します。

インビザライン

インビザラインは、もっとも一般的な歯列矯正の方法です。前歯から奥歯までのすべての歯を矯正対象としています。インビザラインにはその中にもいくつかの種類があり、矯正の程度ごとに分類されています。

インビザラインの種類は主に3つあり、症状が軽度なものからエクスプレス・ライト・モデレートです。エクスプレスは歯並びのズレが気になる場合に、ライトは噛み合わせにお悩みがある場合に、モデレートは少し噛み合わせを矯正したい場合におすすめです。

インビザラインGO

前歯のみの矯正を行いたい方には、インビザラインGOがおすすめです。すべての歯を矯正治療対象とするインビザラインに対して、インビザラインGOは奥歯を除く20本の歯を矯正対象とします。

インビザラインGOはインビザラインと比べて治療範囲が狭く、治療期間も短いです。そのため、インビザラインよりも低価格で歯列矯正が行えます。奥歯の歯並びは問題ないが前歯だけ矯正が必要という方は多いため、そういった方にはインビザラインGOがおすすめです。

インビザライン・ファースト

お子様の矯正におすすめなのが、インビザライン・ファーストです。インビザライン・ファーストは、成長過程にあるお子様の歯列矯正をサポートする矯正方法です。1~2週間という短いスパンでマウスピースを交換します。生え変わりなどで歯列の状態が変わりやすい時期でも、痛みなく矯正を行えます。

また食事のときはマウスピースの取り外しが可能なため、食事制限がなく好きなものを食べられます。食後の歯磨きもしっかりと行えるため衛生的です。薄くて柔らかい素材でできているため、スポーツや楽器演奏も問題なく行えます。

インビザライン矯正のメリット

インビザライン矯正は、従来の矯正方法のデメリットをカバーするような利点がたくさんあります。ここでは、インビザライン矯正のメリットを詳しく紹介します。

装置が透明のため目立ちにくい

インビザライン矯正の1つめのメリットは、装着するマウスピースが透明であることが挙げられます。インビザラインでは従来の歯科治療のように、前歯にワイヤーをつけるような方法は取りません。

インビザラインでは、無色透明の素材を使って作られたマウスピースを装着することで矯正を行います。透明のマウスピースは目立ちにくいため矯正していることがわかりにくく、見た目を気にする必要もありません。

取り外しができる

インビザライン矯正の2つめのメリットは、マウスピースが自由に取り外し可能なことです。インビザラインで使うマウスピースは、患者さん自身で取り外せます。そのため食事やスポーツなどの行動制限がなく、矯正していてもいつでも好きなことを楽しめます。

たとえばインビザラインなら、接触する危険のあるサッカーなどのスポーツや、フルートなどの楽器の演奏なども問題なく行えます。また食事面では、ガムなどの粘着性の強いものやカレーなど、装置に色移りする可能性のあるものも食べられます。

金属アレルギーの心配がない

金属アレルギーの方でも歯列矯正できることも、インビザライン矯正のメリットです。インビザライン治療で使用するマウスピースは、身体に無害な医療用プラスチックで作られています。そのため、金属アレルギーを持つ方でも安心して治療が受けられます。

従来の治療法では金属製のワイヤーを歯の表面に装着し、そのワイヤーの力で歯列矯正を行っていました。この方法は広く知られていますが、金属アレルギーの方は治療が受けられませんでした。しかしインビザラインなら、プラスチックを使用しているためどのような方でも治療が受けられます。

装着時も話しづらさが少ない

インビザライン矯正のメリットには、マウスピースを装着しているときも話しづらさが少ないことも挙げられます。インビザライン治療でのマウスピースは、薄くてなめらかな素材でできています。そのため装着していてもあまり違和感がなく、治療前と同じように会話ができます。

インビザライン治療を行っていて話しづらいと感じる場合は、マウスピースが歯や口の形に合っていない可能性があります。マウスピースが舌に接触している・変形している・歯から浮いているなどがないか、医師に相談をしてみましょう。

痛み・違和感が少ない

痛みや違和感が少ないことも、インビザライン矯正のメリットのひとつです。従来の矯正方法であるワイヤーを歯の表面に装着する方法では、口の中で違和感があり、ワイヤーの引っ張る力が強くて痛みを感じたりすることがありました。一方インビザライン矯正ではマウスピースを使うため、口の中で感じる凹凸が少なく違和感がなくなっています。

さらにインビザラインでは、1回のマウスピース交換で矯正する歯の動きを0.25mmまでに抑えています。そのため歯に力がかかりすぎず、痛みも感じにくいです。

インビザライン矯正の注意点

インビザライン矯正はマウスピースをつけるだけで簡単と思われがちですが、実はいくつか注意点があります。以下では矯正前に確認しておきたい、インビザラインの注意点をお伝えします。

対応できない症例もある

インビザライン矯正の注意点のひとつは、対応できない症例もあることが挙げられます。インビザラインは、歯並びや顎・お顔の骨格によっては治療ができない場合もあります。

インビザラインで治療が難しいケースとしては、出っ歯・受け口・抜歯を伴い歯列が歪む可能性がある場合や、埋伏歯がありマウスピースが装着できない場合などがあります。このような場合はインビザライン矯正ができなかったり、十分な効果が得られなかったりする可能性があります。

マウスピースをつけるだけとは限らない

インビザライン矯正の2つめの注意点は、必ずしもマウスピースをつけるだけで矯正ができるわけではないことです。そもそもインビザライン矯正は、軽度から中程度の歯列矯正を行うのにおすすめの治療法です。そのため歯並びの歪みが大きく歯の移動量が多い場合や、骨格的に矯正が難しい場合は、インビザラインだけで矯正を行えないこともあります。その場合はほかの治療方法と併用して矯正をすることになり、マウスピースをつける以外の治療も行います。

1日22時間以上装着しなければならない

インビザライン矯正の注意点は、マウスピースを1日22時間以上装着しなければならない点です。インビザラインで使うマウスピースは患者さん自身で自由に着脱が可能ですが、外したいときは外していいということではありません。

インビザラインでは基本的に、食事や歯磨きのとき以外は常時マウスピースをつけておく必要があります。一定時間装着し続けていないと矯正がうまくいかず、治療期間が延びたり治療料金が多くかかったりする可能性があります。

食事中は取り外す必要がある

食事中はインビザラインを取り外す必要があることも、インビザライン矯正の注意点のひとつです。インビザラインで使うマウスピースは、食事中は取り外すことが推奨されています。マウスピースをつけたまま食事をすると、装置に食べ残しがついて清潔を保てなかったり、虫歯や口臭の原因になったりするおそれがあるためです。

またマウスピースをつけたまま硬いものを食べると、装置が破損する可能性があり危険です。インビザライン矯正中でも、食事のときはマウスピースを外しましょう。

インビザライン矯正の費用相場

インビザライン矯正は大きく分けて、全体矯正と部分矯正の2つに分類できます。それぞれ治療にかかる費用が異なるため、以下で詳しく解説します。

全体矯正の場合

インビザラインで全体矯正を行う場合、70万円から100万円の費用がかかります。全体矯正とは、前歯だけでなく奥歯を含めた全ての歯を対象として矯正を行うことです。噛み合わせの歪みがひどい場合は、全体矯正がおすすめです。

全体矯正の費用は、治療費だけでも70万円から80万円はかかります。また治療費に加えてマウスピースの調整料がかかる場合は、毎月1万円程度費用が上乗せされます。初期費用や治療費が安くても毎回の調整料がかかると、トータルで費用がかさむこともあります。そのため、治療を受ける前に費用についてしっかりと確認しておきましょう。

部分矯正の場合

インビザラインで部分矯正を行う場合の費用は、30万円から40万円程度かかる病院が多いです。部分矯正は、奥歯を除く前歯のみを治療対象とする矯正方法です。軽度な噛み合わせの歪みを治したい方におすすめの治療法です。

部分矯正の費用は全体矯正の費用よりもお手頃で、30万円から40万円が相場です。また上顎だけや下顎だけなどさらに細かく矯正部分を選べるため、その場合はさらに少ない費用で矯正治療が可能です。

インビザライン矯正にかかる期間の目安

インビザライン矯正にかかる期間は、全体矯正と部分矯正で大きく異なります。ここではそれぞれの治療にかかる期間や、その差異の理由について説明します。

全体矯正の場合

インビザラインの全体矯正にかかる期間は、2年から3年程度です。インビザラインの治療期間は、動かしたい歯の本数・移動量・抜歯を伴うかなどによって変化します。

1つのマウスピースで動かせる歯の距離は、最大で0.25mmです。そしてインビザラインは基本的に、1週間ごとにマウスピースを交換します。そのため1か月に動かせる歯の距離は、最大で1mmです。全体矯正ではこの治療をすべての歯に行うため、部分矯正よりも治療に長い時間がかかります。

部分矯正の場合

インビザラインの部分矯正でかかる治療期間は、半年から1年以内です。部分矯正治療では前歯を対象とし、上下左右3本ずつの合計12本に限定して治療を行います。全体矯正では約28本の歯を動かさなければならないのに対して、部分矯正では治療対象がその半分以下の本数に絞られます。そのため、全体矯正よりも短時間で矯正が完了します。

またインビザライン矯正の治療期間は、矯正期間と保定期間の2つに分けられます。矯正期間は歯を動かす期間、保定期間は動かした歯の位置を固定する期間です。全体矯正では矯正期間に1年から2年、保定期間に1年程度かかります。これに対して部分矯正では、矯正期間と保定期間のそれぞれともに短くて3か月程度で完了する場合があります。

インビザライン矯正の流れ

以下では、実際のインビザライン矯正の流れについて解説します。治療を受ける方はぜひ参考にしてください。

カウンセリング

カウンセリングでは、インビザラインについての説明・矯正治療を受けようと思った経緯・治療期間の概算などを伝えます。治療についての疑問や不安などを払拭し、安心して治療を受けるための準備を行います。

精密検査

精密検査では、レントゲンを撮って歯の状態を確認します。虫歯があった場合は矯正前に治療をしたり、親知らずの抜歯が必要な場合はそちらの治療を先に行ったりします。

治療計画の説明

精密検査をしてインビザラインの治療が開始できる段階になったら、詳しい治療計画についての説明を受けます。治療の要点を説明し、患者様のご要望を聞いたあとに同意書にサインをしてもらいます。

マウスピース矯正装置の作成

インビザライン治療はまず、マウスピースを作成します。従来のワイヤー矯正のように直接型はとらず、口腔スキャンなどの方法で不快感なくマウスピースを作成できます。

マウスピース矯正の開始

マウスピースが完成したら、その装置を使って矯正をします。基本的に食事のとき以外は取り外さずに、1日22時間程度は装着します。病院では1週間から2週間おきにマウスピースを交換し、段階的に歯を移動させます。

矯正終了・保定装置装着

矯正が完了したら、動かした歯が戻らないように保定装置装着を装着します。保定装置装着には噛む面が覆われていないものなどを使用し、装着時間も週1回夜間だけなどと減らしていきます。

まとめ

本記事では、インビザラインのメリットや治療に失敗しないための注意点などについて解説しました。インビザラインのメリットには、目立ちにくく話しやすいことや痛みや違和感が少なく取り外しが可能なこと、金属アレルギーの心配がないことなどがあります。

また治療に失敗しないためには、食事中以外は装着しておくことや対応できない症例・ほかの治療法と併用する場合があることを理解しておく必要があります。

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