インビザラインは、近年注目されている新しい矯正方法です。本記事ではインビザラインのメリットやデメリットについて詳しく掘り下げ、クリニックを選ぶ際のポイントも紹介します。
目次
インビザラインのデメリット
インビザライン治療にはいくつかのデメリットがありますが、それぞれの解決方法を知っていれば問題ありません。以下ではインビザラインのデメリットと、その解決方法を紹介します。
装着管理を自分で行う必要がある
インビザラインのデメリットのひとつには、マウスピースの管理や装着を自分で行う必要があることが挙げられます。インビザライン治療ではマウスピースを装着することで矯正をして、マウスピースは自分で自由に着脱できます。歯の健康を維持しながら矯正の効果を高めるには、マウスピースを清潔に管理することが重要です。食べ物が付着しないように食事のときはマウスピースを外し、洗浄時は専用の洗浄剤で丁寧に洗いましょう。
口腔内の状況や歯並びによっては治療できない場合がある
インビザラインの2つめのデメリットは、場合によっては治療できないケースがあることです。インビザラインで治療できないケースには、出っ歯や受け口、抜歯を伴う場合、埋伏歯がある場合などがあります。このような患者さんの歯列矯正では、インビザラインと他の治療法を併用したり、従来のワイヤー矯正治療をおすすめしたりします。ワイヤー治療は矯正力が大きいため、インビザラインでは難しい治療も可能です。
長時間の装着が必要になる
インビザラインのデメリットの3つめは、マウスピースを長時間装着しなければならないことです。インビザラインで使うマウスピースは、1日20時間から22時間は装着する必要があります。基本的に、食事時以外は常に装着することが推奨されています。しかし、インビザラインのマウスピースは薄くて柔らかい素材で、長い時間着けていても痛みがないようにできています。万が一違和感がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
インビザラインのメリット
インビザライン治療は、デメリット以上にメリットがたくさんあります。ここでは、インビザラインの5つのメリットを紹介します。
従来のワイヤー矯正に比べて気づかれにくい
インビザラインのメリットの1つめは、ワイヤー矯正に比べて目立ちにくいことです。これまでの矯正治療では、歯の表面にワイヤーをつけて治療を行っていました。この方法だと口を開けたときにワイヤーが目立ってしまい、見た目が気になることがありました。
しかし新しい矯正方法であるインビザラインでは、無色透明なマウスピースを使って矯正を行います。そのため矯正をしていることが周囲の人に気づかれにくく、また話すときや食事をするときなども人目を気にせずに振る舞えます。
金属アレルギーの場合でも治療ができる
インビザラインの2つめのメリットは、金属アレルギーの方でも治療を受けられることです。従来の矯正では金属製のワイヤーを使っているため、金属アレルギーの方は治療が受けられないというデメリットがありました。
金属アレルギーの方でも矯正を受けられるのが、インビザライン矯正です。インビザラインでは、医療用プラスチックでできたマウスピースを使って矯正をします。医療用プラスチックは人体に無害なため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。
痛みが比較的少ない
インビザライン矯正は痛みが少ないことも、メリットのひとつです。インビザライン矯正は1週間から2週間ごとにマウスピースを交換し、複数の装置を使って段階的に矯正を進めます。
1つのマウスピースで動かせる歯の距離は最大0.25mm、1か月で最大1mmの矯正が可能です。従来のワイヤー矯正のように強い力をかけず、少しずつ歯を動かします。そのため痛みや違和感もあまりなく矯正ができます。
取り外しができるため歯のケアがしやすい
インビザラインのメリットには、マウスピースが取り外し可能なため歯のケアがしやすいことがあります。今までのワイヤー矯正では、歯の表面に装置を接着していました。そのため装置を取り外せず、歯磨きなどがしにくいことがありました。
一方でインビザライン矯正では、治療に使うマウスピースの取り外しが可能です。そのため歯磨きなどをいつもどおりにでき、歯のケアがしやすいというメリットがあります。デンタルフロスなどを併用すれば、より健康な歯を維持できます。
食事の制限がない
インビザラインの5つめのメリットは、食事制限がないことです。従来のワイヤー矯正は、装置の取り外しができません。そのためガムやキャラメルなど粘着力のあるものや、カレーなど色移りするものを食べるのは避けるべきとされていました。
しかしインビザラインではマウスピースの着脱が自由にでき、食事中は取り外すことが推奨されています。そのため食事制限もなく、粘着力のあるものや色の濃いものも問題なく食べられます。
インビザラインを行う際のクリニックの選び方
インビザライン矯正を成功させるためには、クリニック選びが重要です。ここでは、安心してインビザラインを受けるためのクリニックの選び方について解説します。
経験が豊富なドクターが在籍しているクリニックを選ぶ
インビザラインを行う際のクリニックの選び方としてはまず、経験豊富なドクターが在籍している病院を選びましょう。インビザラインは、日本では2006年から治療が開始された比較的新しい治療法です。そのため、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。
経験豊富な医師を選ぶ基準の1つに、「インビザライン認定医」があります。インビザライン認定医とは、インビザラインの治療実績が50症例以上ある医師が認定される制度であり安心安全な治療を保証しています。
費用や治療計画を明確に説明してくれる
インビザラインを行う際は、治療にかかる費用や治療計画をきちんと説明してくれるクリニックを選ぶことも大切です。インビザラインの治療費用は全体矯正で70万円から100万円、治療期間は2年から3年かかります。
しかしこれはあくまで一般的な相場です。インビザラインは自由診療であるためクリニックによって費用が異なり、また治療の進み具合によって治療期間も変化します。クリニックを選ぶときはこれらの説明をしっかり行ってくれる、信頼できる病院を選びましょう。
口腔内スキャナーの完備の有無で選ぶ
インビザラインを行う際には、クリニックが口腔内スキャナーを完備しているかどうかもポイントのひとつです。インビザラインでは口腔内スキャナーを使用して歯型をとり、治療のシミュレーションをしてマウスピースを作ります。
そのため口腔内スキャナーは、インビザライン治療を行うクリニックにおいて必須の機器といえます。インビザラインを行うクリニックには大抵完備されていますが、不安な方は1度確認することをおすすめします。
まとめ
インビザラインは取り外しが可能で、食事制限がないなどのメリットがたくさんあります。インビザラインを行うクリニックをお探しの方は、設備や実績が豊富で説明をきちんとしてくれる病院をぜひお選びください。
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